主题:photokina2010专访尼康后藤哲郎先生(求日文翻译帝)
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泡菜
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フォトキナ2010でカメラ映像機器工業会(CIPA)は、来年2月に横浜で開催予定のCP+2011に欧州プレスを勧誘するプレゼンテーションを持った。この催しにCIPAプロジェクト審議会・委員長でニコンフェロー映像カンパニー後藤研究室長の後藤哲朗氏もやってきていた。後藤氏はご存じの方も多いように、ニコンの一眼レフカメラ開発におけるキーマンとして活躍してきた。


ニコンフェロー映像カンパニー後藤研究室長の後藤哲朗氏

 現在は製品開発から一歩引いた位置から、写真の楽しみを拡げるための各種提言を事業部の外から行なっているほか、CIPAの役員として業界のまとめ役としても活躍している。その後藤氏にフォトキナ会場にて、カメラ業界が置かれている現状やこれからの予測、それにCP+を国際展示会として発展させるための計画について話を聞いた。(インタビュアー:本田雅一)

■ 趣味としての写真業界はまだ伸びる
--経済危機による一時的な在庫のだぶつきはあったものの、一眼レフカメラの売上は伸び続けています。ここまで成長が長く続くことを予想してらっしゃいましたか?

 一眼レフカメラが売れ続けているのは、こうしたシステムカメラを使っていなかった方々が、よりよいキレイな写真を求めて購入してくださっているからだと考えています。銀塩時代は結果としてのプリントを得られるまでに、時間もコストもかかりました。しかし、今は撮影したらすぐに結果を確認できます。

 しかも、銀塩時代はコンパクトカメラと一眼レフに撮像する媒体に差はありませんでしたが、デジタルになってからはセンサーの性能に圧倒的な違いもあります。コンパクトデジタルカメラは画素数などスペックは向上していますが、画の”質”という意味ではあまり向上していませんし、今もあまりよい方向に向かっていません。そうしたコンパクトデジタルカメラの状況との対比があり、よい写真を求めるユーザーが一眼レフカメラへと向かっているのだと思います。

--もちろん作品撮りなどで一眼レフは欠かせません。しかし後藤さんがおっしゃる、コンパクトカメラと一眼レフカメラの、主にフォーマットの違いによる画の違いが、一眼レフカメラ市場の過熱傾向(本来、一眼レフカメラが不要なユーザーまで一眼レフカメラを求める傾向)を強めているとは感じませんか?

 コンパクトカメラと一眼レフカメラがあって、その中間にはマイクロフォーサーズなどの市場があり、以前よりもよい写真を自分が撮影できるという体験をしやすくなってますよね。確かに、銀塩時代であれば、一眼のユーザーではなかった方も多いのでしょうが、急にその流れが止まる危険を孕んでいるような過熱傾向はないと思います。市場全体のシェアという意味では、マイクロフォーサーズやNEXの登場で、一眼レフの割合は減りました。しかし実際に売れている数はどちらも増えています。出てくる画はかなり違いますから、趣味としての写真業界はまだ伸びしろがあります。

 また新興市場も大きく伸びています。中国、ロシアは一眼レフが定着してきましたし、現地法人を設立して約3年のインドは、これから急速に伸びるでしょう。そのほか、中南米にも拡がってきていますし、その先にはアフリカもあります。ニコンだけでなく、日本のカメラ業界全体が、多くの未開の地を開拓する余地を持っています。

  
ニコンがフォトキナ2010の前に発表したD7000(左)とD3100(右)

--後藤さんの設立した後藤研究所は、カメラ本来の楽しみ方を追求し、ニコン社内の各所にアドバイザリーとして提言を行っていくとのことでした。カメラの楽しみという意味では、レフレックスミラーを持たないカメラが登場し、“レンズ遊び”的要素が復活してきていますよね。こうしたトレンドをどう見ていますか?

 ニコンの人間としては、マイクロフォーサーズやNEXがレンズ遊びの文化を受け継いでいる点が歯がゆいですね。ご存じのように、ニコンは数あるマウント規格の中でもフランジバックが一番長いので、もっともレンズ遊びには適していません。

 ガチガチに解像度を隅から隅まで出した写真というのは、確かにそれが必要な分野もありますが、写真を楽しむという側面からすると”真(まこと)”を写してはいけない部分もある、と考えています。デジタル的な絵作り、色作りではなく、レンズによる味の表現ができないものかと真剣に、その方法論は考えていますよ。

--そうしたレンズ遊び的要素をカメラの楽しみに関連して、“ニコンの後藤さん”としては、事業部に対してどんな事を提案したいと考えていますか?

 元々、ニコンはカメラに対してマジメな会社です。今のニコンのカメラやレンズには遊び心がない。しかし、ガチガチに情報量たっぷりのシャープな画を出していれば、収差を加えてボカすことはは、あとからでもできますよね。最近よくある、後処理のデジタルフィルタなどではなく、昔のレンズと同じように光学的な振る舞いと同じような風合いが出るように(絞りや撮影距離などに連動した描写変化があるよう)処理を行なうなど工夫はできると考えています。ソフトウェアによる光学シミュレーションは、さまざまな可能性を秘めていますよね。ただし、これは後処理によるソフトウェアの遊びで、レンズそのものの遊び心ではありません。現時点では、そこは迷いもあります。とはいえ、今さら(収差を意図的に残した)性能の悪いレンズを出しても受け入れてもらえるかどうか。

 ニコン製品でいえば、工業用のウルトラマイクロニッコールをデジタルカメラに装着して使っている人もいたりしますから、そういう遊び方を支援したい気持ちはあります。

■ 創意工夫していた過去に学ぶ
--ところでレフレックスミラーのないレンズ交換式カメラについて、近い将来に新しいシステムをニコンが構築するタイミングにあるでしょうか?

 Fマウントのシステムが寂れて来ているのであれば、その方向にすぐにでも行く必要があるでしょう。しかし、実際にはFマウントシステムを正常進化させていけば、ユーザーが増える状況にあります。新興国へと順に一眼レフが入り込み、正常進化させていけば成長できる状況ならば、浮気はする必要はないと思います。ユーザーが増えているのですから、Fマウントシステムをきちんと進化させていけばいい。それは事業部側の仕事ですね。

--では後藤研究所で行なっているのはどのようなことですか?

 ルーティンでモデルサイクルを維持している開発組織が行なうべき正常進化とは別に、カメラと写真文化の発展の方向を考えるのが後藤研究所の仕事です。具体的に何をどう、とは言えませんが、レンズ交換式、レンズ固定式を問わず、ニコンユーザーになら喜んでもらえると思えることに取り組んでいます。

--同時にそれは“カメラおじさん”趣味への懐古が過ぎるという気もします。

 カメラおじさん世代は、まだ続いていきますよ。もちろん、少しづつ人数は減っていきます。単なる懐古主義ならば続かないでしょうが、カメラの過去を遡ってみると、今なお参考になる事例がたくさんあるものです。我々は古い時代を経て今の最新世代の製品を経験していますが、当時を知らない若い人には新鮮に見えるものだと思います。

--昨今は電子的な入力デバイスをソフトウェアで制御することでユーザーインターフェイスを構築しますが、昔のカメラはメカ設計ですべてを解決していました。今の方が柔軟性も高く複雑で多様な操作を盛り込めるでしょうが、一方で失われたものもあるのかもしれないですね。

 最近、ニコンの若いエンジニアを中古カメラ屋に連れて行ってます。昔のカメラには今のカメラのような柔軟な開発は行なえませんでしたが、制限が多い中で創意工夫を凝らして使いやすいカメラを作っていました。設計担当やデザイナーは、それらを新鮮なものとして吸収してくれています。単なる懐古趣味ではなく、創意工夫していた過去に学び、最新の技術の中で何が自分にできるのかを見つめ直す機会になっています。長い歴史があって生まれたカメラの形や操作手順には、それなりの理由があるものです。

--今年のフォトキナは富士フイルムやオリンパスなど、高級コンパクトカメラの発表が相次いでいます。懐古趣味ではないとしても、ニコンにはこの分野で強みを発揮できる過去の資産、ファンがいるのでは?

 以前から高級コンパクトはありますよね。COOLPIX P5000以降の一連の製品です。こうした製品はカメラとしての本質の部分を疎かにしてはなりません。GPSを積むならば横ではなく上面でしょうし、高性能なレンズというならば7倍はあまりに倍率が高すぎるでしょう。画質や使いやすさに工夫を凝らし、メカ設計の面では取捨選択が重要になります。画質を重視するなら諦めなければならないこともある。

 もっとも、リコーのGR DIGITALに対抗する製品を作るならばどうするべきか、という考えは私の中にはあります。すぐにニコンから発売されることはありませんが、うまく行ったなら(後藤研究室の成果が製品に反映されるのであれば)発売されるかもしれません。

  
COOLPIX Pシリーズの高級路線を受け継ぐCOOLPIX P7000

--現在のニコンの一眼レフカメラは、中心軸となる製品が一直線に上下に並ぶ形ですよね。同じプラットフォームを用いながらも、異なるテイストを持つ製品があってもよいのでは。

 一般論として、成熟した市場なら多様なニーズが生まれるのは当然だと思います。ただ、現実の開発となると、プラットフォームを共通化しても、開発は途中から枝分かれして行きます。これはちょっと大変ですね。新興市場に対しても、日本で売っている製品をほぼそのまま持っていけば、きちんと売れています。新興市場といっても、現在は高い価格でも支払える富裕層が主に買っているので、日本と同じ仕様そのままを売った方が良かったりします。他にも中南米など、富裕層にも一眼レフカメラが行き渡っていない市場はたくさんあります。

 たとえばインドのニコン現地法人は、まだ3年しか営業していません。それまでは、代理店と契約しておけば十分だったんです。ところがインド市場での一眼レフカメラ市場が花開き、毎月伸び続けている。一眼レフカメラの上位モデルと高価なレンズ以外は日本製ではないのが残念ですけどね。

■ 新しいジャンルのカメラを鋭意開発中
--今回のフォトキナを巡ってみて、特に面白いと思った製品はありますか?

 ざっと見ただけですが、サムスンのNX100。あれは面白いと思いますね。あのサイズ(小型という意味)の良さをシステムとして引き出せるかどうかが鍵でしょう。日本で売らないんですかね。

--NX100が気になる製品と言ってしまっていいのですか? ニコンにもミラーレスのレンズ交換式カメラを望む声はありますよね。たとえばニコンが作ると仮定した時、APS-Cサイズのセンサーで作ろうと思いますか? 本体が小さくても、レンズシステムが小さくならなければ、結局、持ち歩く荷物は同じなんて事になりますよね。

 APS-Cサイズのセンサーではレンズが大きくなりますし、特徴や画質という面でもFマウントカメラと市場を食い合うかも知れないですね。レンズシステムとボディ、トータルの大きさが変わらなければ、小型化の意味がありません。もし自分が作るならば、Fマウントシステムよりは小さなフォーマットを選ぶでしょう。

--ニコンのミラーレスレンズ交換式システムは、常に噂になっては消えるを繰り返していました。実際のところニコンのラインナップに必要だと思いますか? 一時はレンズのリアキャップにFマウントと記載されていることが、別マウント登場の布石では? といわれた時期がありましたよね。

 Fマウントレンズキャップは、特に意味があるわけではなく、ニコンが645フォーマットのカメラを開発し、すぐに出しそうだという噂と同じで根も葉もない話です。最近はもう噂として下火になってきていますよね。

 ミラーレス機に関しては、社長の木村が「どこのメーカーも作っていないようなものを、完成次第すぐにでも出す」と言っています。今までにはない新しいタイプのカメラであるとも話しています。投入に関しては市場動向を見ながら、最適なタイミングを見計らっています。

--つまり、木村社長が話した“どこのメーカーも作っていないようなもの”は、ミラーレス機ということでしょうか?

 どのような製品なのかは、前述したようなコメント以外は喋ってはいけないと箝口令が敷かれていますから、何もいうことはできません。ただ、従来の製品とは異なる新しいジャンルのカメラを鋭意開発中であることは確かです。

--それは仕事でバリバリと使い倒すタイプのシステムでしょうか? それとも、趣味性の高い愉しみを深めるシステムですか?

 そうですね。仕事でカメラを使う人向きではありませんが、きっと“これこそが愉しいカメラ”と思ってくれる人がいると思います。一方で好きではないという方もいらっしゃるでしょうね。個人向けの製品であり、好き嫌いがハッキリ分かれるコンセプトだと思います。あくまでも、今のままの仕様で製品化されればの話ですが。

--パナソニックがLUMIX DMC-GH2のEVFを改良するなど、着実に電子ファインダーは改善が進んでいます。情報表示の面ではEVFが、表示の自然さや遅延のなさはOVFが有利ですが、オーバーオールの性能でEVFがOVFを上回るのはいつ頃だと予測していますか?

 付加情報や撮影アシストをファインダー上で行なったとしても、トータルの使い勝手でEVFがOVFを超えることはないでしょう。もちろん、ユーザーに与える情報量は、遠くないうちに超えるでしょうね。しかし、EVFでは自然光ではない人工的な光が目に入ってくる。このあたりの違和感は、簡単にはぬぐえません。遅延もゼロにななりませんしね。しかしそれ以外、純粋に情報を得るための覗き窓としては、すでにかなり優秀なレベルになっていると思います。エプソンの最新版の高温ポリシリコンTFTパネルなどは、カラーブレイクアップもなくて、かなりキレイですよ。

■ CP+2011にも乞うご期待
--最後に、今回はCIPAの理事としてCP+のプロモーションを行ないました。しかしCP+は、各社新製品発表をこの場でと言いつつ、今年はおとなしい展示でしたね。来年、国際展示会としてうまく成功できるとお考えですか?

 CP+も間違いなく面白いものになります。特にアジア圏からの顧客が増えます。従来はコンシューマ製品の展示が主でしたが、デジタルカメラに使うデバイスのメーカーを呼び、業者間のトレードショーとしての意味合いも持たせるようになるからです。また、コンシューマ製品に関しても、米PMAの開催が9月に移動したことで2月開催に繰り上がりました。春の新製品発表は2月に行なう事が多いため、CP+はカメラメーカーが春モデルを発売する格好の舞台になるでしょう。

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翻译帝之前大家凑合看谷歌版……
相关标签: Coolpix P5000 GR DIGITAL NX100 尼康
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泡菜
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--少なくともレンズとボディの通信プロトコルは拡張しなければ、コントラストAFで高速な駆動は行えません。EFレンズで高速なコントラストAFが行なえる目処はあるのでしょうか?

 コントラストAFに関しては、かなり研究開発が進んでいますから、きっと満足してもらえる性能を出せるようになるでしょう。コントラストAFの改善は、答えがすぐ目の前に見えてきている状況なので、技術的な目処がついた段階で新規開発、あるいはリニューアルするレンズに盛り込んでいきます。
________________
佳能研究对比侦测对焦 也是为了单电能有更好性能
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泡菜
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那么长的文章,没人会帮你翻译完的。
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原文由 柯纳 在2010-09-25 21:58发表
后藤哲郎曾经是尼康资深员工,去年他已从尼康退休,成立了后藤哲郎工作室,为各相机厂家提供咨询服务。

固然尼康是他主要客户,这里的访谈只代表后藤哲郎工作室的观点而不一定是尼康的观点。


后藤工作室也是属于尼康的吧

ニコンのDNA、つまりニコンの存在価値を維持、発展させていくために、そのDNAを解析し、どのような製品や技術がニコンらしいと言えるのかを考え、製品開発に反映させていこうというのが後藤研究室設立の目的です
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泡菜
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原文由 柯纳 在2010-09-25 21:58发表
后藤哲郎曾经是尼康资深员工,去年他已从尼康退休,成立了后藤哲郎工作室,为各相机厂家提供咨询服务。

固然尼康是他主要客户,这里的访谈只代表后藤哲郎工作室的观点而不一定是尼康的观点。

哦 代表后藤工作室啊 ……
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后藤哲郎曾经是尼康资深员工,去年他已从尼康退休,成立了后藤哲郎工作室,为各相机厂家提供咨询服务。

固然尼康是他主要客户,这里的访谈只代表后藤哲郎工作室的观点而不一定是尼康的观点。
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泡菜
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長く出展を続けているPhotokinaの中でも、シグマにとって今回ほど感慨深いPhotokinaはないかもしれない。映像機器メーカーとして世界で通用するメーカーになることを指向してきたシグマだが、この2年間にはイメージセンサーベンダーのFoveonを買収し、レンズ、カメラ、イメージセンサーをすべて内製するまでになった。

 今回開発することが発表されたSD1は、4800×3200×3層、4600万画素を誇る新しいFoveonセンサーを持ち、ダイヤル配置など操作性を含むボディデザインの一新を含め、ひじょうに意欲的な製品になっている。これまでシグマへの取材は、まず新しいレンズから始まっていたが、今回はSD1が何よりも大きなトピックである。
 シグマ社長の山木和人氏に、SD1にまつわる様々な話をPhotokina会場で伺った。(インタビュー:本田雅一)
シグマ社長の山木和人氏 シグマがフォトキナ2010にあわせて開発発表したSD1。発売時期未定、価格未定

■ 最初の大型Foveonセンサーは1:1だった

--今回のトピックはSD1の開発発表と新レンズの2本。新レンズも山木さん自身、とても気に入っているとの事でしたが、今回はSD1に話を集中させてもいいでしょうか?

 もちろん、構いません。我々としてもSD1には大きな期待をかけて一生懸命に開発していますし、その可能性に関して大きな自信も持っています。

--まずは従来、画角が焦点距離にして1.7倍相当の35mmフィルムと同じ画角になるセンサーサイズを採用していましたが、SD1では業界標準とも言える1.5倍相当にまで大型化されました。従来あった何らかの壁を、今回突破できたということでしょうか?

 いえ、実は1.5倍相当に大型化する事に、技術的に大きな障害があったわけではなかったんです。初代Foveonセンサー搭載機のSD9で搭載したセンサーの技術をキャリーオーバーしてきたために1.7倍相当になっていました。途中、画素数アップは果たしましたが、センサー全体の設計を変更するまでには至りませんでした。

 そもそも、最初から1.7倍にするつもりはなかったんです。最初に我々がSD9の開発を始めた頃、Foveonは大型センサーを商品化する段階まで開発が進んでいました。ところが、そのセンサーは1:1というサイズだったんです。

--1:1というと、どういうアプリケーションを想定していたんでしょう。コンシューマ向けカメラではなかったのでしょうか?

 なぜ1:1だったのかは、私もよく知りません。しかし、もう商品化を前提にほとんど開発が終わっていたため、大幅な設計変更を行えませんでした。そこでFoveonと話し合って、センサーの上下方向の画素を減らし、設計はそのままで3:2のアスペクトに変更してもらいました。そのサイズが、たまたま1.7倍だったということだったのです。

--しかし、その後もセンサーサイズを変更するチャンスはあったはずですよね。SD14の段階で1.5倍にすることはできなかったのでしょうか? 当時、すでにFoveonの顧客ベースはシグマだけになっていましたよね?

 全くその通りなのですが、顧客がシグマだけといってもやはり別会社。サイズを変えてほしいと言っても、新たな設備投資が必要だとか、新規の開発要素が大きいなどいろいろとできない理由が出てきて変えてもらえませんでした。当時、Foveonは経営陣が定まらず、大きな決断をしづらい状況だったこともあるでしょう。

--そこでFoveonを買収したということですね。

 Foveonとの買収交渉は、実は2年前にのフォトキナの時期だったんです。ドイツで毎日商談をしながら、ホテルに帰ると米国の弁護士から電話がかかってきて、長時間の会議をこなす毎日で、今思い出しても本当に大変な時期だったんです。疲れて眠い上に、、難しい法律用語の出てくる英会話で弁護士と会話していたので……と、これは余談でしたが、買収してグループ傘下に収めたことで、こちらからのリクエストに応じてくれるようになったのです。

■ 最高クラスの解像度にSDらしいカラーディテール

--14.5万画素×3層という大幅な高画素化を果たした新Foveon X3センサーですが、ここまで大幅な高画素化が一気に行えた理由はなんでしょう?

 Foveonセンサーの構造は、これまでSD9の世代から全く変わっていませんでした。しかし新開発のセンサーでは、セル構造が大きく変わっている他、画質を向上させるための様々な工夫・改善が施されています。Foveonは買収する直前まで、携帯電話用センサーを一生懸命やっていました。一眼レフカメラ用よりもたくさん売れる可能性がありますからね。そこで、Foveonセンサーの画素を極小化するための技術開発にフォーカスしていたんです。その研究開発の成果を活かしてAPS-Cサイズセンサーを作った結果がSD1に使う予定のセンサーということです。

--新センサーはすでに設計終了して、生産段階にあるのでしょうか?

 最終の量産仕様ではありませんが、量産試作はすでに作っています。大型センサーの開発は初めてではありませんし、小さい画素の技術開発も十分に進んでいたので、スムースに量産試作まで進むことができました。あとはセンサーを組み込んだ製品セットでの完成度を高めていく段階です。

--今回のセンサーの完成度が高いのであれば、他社へのセンサーと映像処理技術の供給という可能性もあるのでしょうか?

 まずは自社向けの技術を開発することに手がいっぱいで、他社にパーツは販売できても製品化に向けたサポートを行える状況にはありません。もちろん、条件次第ですが、今までそうしたオファーを受けたことがないので、なんとも答えにくいですね。一番の問題は、やはり開発者支援を行う体制がないことですが、他社への供給を行いたくないという意味ではありません。

--画像処理プロセッサはSD15でも使っているTrue II×2ですが、画素数は約3倍。処理スループットの問題はないのでしょうか?

 従来のFoveonと基本的な映像処理の方法は変わっていませんが、複数のプロセスをひとつの処理関数にまとめるなど、映像処理の最適化を進めたことで、プロセッサへの負担が軽くなるよう工夫をしています。ノイズ処理に関しても最新の技術を盛り込んでいます。

--結果としての処理速度はどうでしょう? 連射速度はどのぐらいになりますか?

 そこはまだ決まっていません。まずは画質重視と考えていて、最適な画質を実現できるプロセスを仕上げ、そこからチューニングをかけて速度が決まってきます。どのぐらいなのかはもう少し発売が近くなってきてからにしてください。
SDシリーズで初めて防塵防滴性能を謳うSD1

--ノイズ処理が進化しているとの事ですが、センサー自身のS/Nはどうでしょう? 画素数が一気に3倍になったことで、もともと高くはなかった実効感度が、さらに落ちるのではないか? と心配する向きもあるようです。

 もともと携帯電話向けの極小画素に向けて開発した技術を応用しているので、そこはまったく問題ありません。実際、画素ごとのS/NはSD14/SD15に採用したものよりも改善されています。(どのぐらいか? に対して)必ずS/N、実効感度は以前のモデルより良くしますが、どのぐらいかは今後の仕上げによっても変わることなので、出てくるまでは秘密にさせてください。

--量産試作は終わっているとのことですが、すでに新しいセンサーの映像は出ているのでしょうか?シグマブースにはSD1のサンプル画像が出ていませんよね?

 いや、実はサンプル画像もあります。ドイツ法人にSD1の事を伏せていたので、SD1の画像を飾る場所がないと言われまして、試作画像を印刷したパネルは持ってきたんですが外に置けなかったんですよ。ちょっと持ってきますね……コレです。

(サンプル画像は女性の顔のアップや花、それにアクセサリ類のマクロ画像だった。目で見るよりも立体的に感じるほど深いディテールの肌や、ひまわりの花びら、茎のなども凄まじい質感だが、そうした部分の精細感は従来からよく知られていた事だ。しかし、何より驚いたのは、色とりどりの石を用いたアクセサリの写真。艶めかしいまでに豊かな、深みのあるグラデーションは、中判・大判フィルムでの写真を想起させる。ネットリと纏わり付くような濃厚な色彩感だ)

--これは凄いですね。プリントを一目みただけでも、凄いと感じてしまうだけの圧倒的な情報量があるように見えます。自分たち自身で、この映像を見てどんな感想を持ちましたか?

 いやぁ、とにかくちゃんと画が出て良かったと……。センサーの開発段階でいろいろな写真を撮影してきているので、ポテンシャルが高いことはある程度予測できていましたから。輝度解像度に関しては、ローパスがない分だけ高く、我々が測定した結果ではベイヤー配列センサーの3,000~3,200万画素に相当する解像力が実測値で出ています。その上、色に関しての情報量はFoveonセンサーが圧倒的に上なので、結果的に見たことがないほどの高画質になったと思います。Foveonセンサーの画の違いを伝えるのはなかなか難しいのですが、SDユーザーならば最高クラスの解像度の映像に、SDらしいカラーディテールが乗った感じ……と言えば分かってもらえると思います。

■ 発売は来春ぐらいを目標に

--今回、ボディのデザインも大きく変わっていますね。メインダイヤルの形状が変わりました。

 大きく変わっているように見えますが、実際にはボタン配置を含め、従来のユーザーがそのまま持ち替えても違和感のない作りになっています。ダイヤルは従来1ダイヤルだったものを2ダイヤルにした上、メインダイヤルの付け方を変えていますが、この部分も操作感という意味では変わりません。むしろ直感性は上がっていると思います。

--メカニカルな性能も向上させているのでしょうか?

 最終的な操作感は、デジタル部の完成をみなければわかりませんが、純粋に機械的な性能という意味では向上させています。オートフォーカスのセンサーも、画素数の向上に合わせてグレードアップし、精度と速度を大幅に改善できるでしょう。

--発売時期と価格イメージは?

 発売は来年春ぐらいを目標にしています。2月という話も出ているようですが、そう決めているわけではありません。2月発売も可能性はありますが、春ぐらいというのが妥当だと思います。価格に関しては高くなりすぎないようにはしたいですね。他社ミドルクラスに比べ、十分に競争力のある価格で発売します。

--SD1が完成すると、今度は同じセンサーを用いたコンパクト機も欲しいという声も出てくるでしょうね。

 今はSD1の開発に集中していますが、検討はしたいと思っています。その場合、処理LSIやレンズといった問題もありますから、技術的な検証も進めなければなりません。

--Foveonセンサーというユニークな素子を持っているからこそ、シグマのカメラのアイデンティティがあるのだと思いますが、Foveonには開発の主要メンバーは残っているのでしょうか?

 はい、キーマンは全員が残ってくれていて、それだからこそ今回のセンサーを作り上げることもできました。センサーのロードマップをカメラ側のロードマップと一緒に作っていくことで、今後の進化の方向も決めやすい。シグマもFoveonも、どちらも小さな組織ですから、どこまでできるかは想像できませんが、Foveonセンサーのカメラを待ってくださっている方々のためにも、最大限の努力を払って良い製品を作っていきたいですね。
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适马X3专访
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原文由 speedlight 在2010-09-25 20:15发表
--NX100が気になる製品と言ってしまっていいのですか? ニコンにもミラーレスのレンズ交換式カメラを望む声はありますよね。たとえばニコンが作ると仮定した時、APS-Cサイズのセンサーで作ろうと思いますか? 本体が小さくても、レンズシステムが小さくならなければ、結局、持ち歩く荷物は同じなんて事になりますよ ......
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--NX100が気になる製品と言ってしまっていいのですか? ニコンにもミラーレスのレンズ交換式カメラを望む声はありますよね。たとえばニコンが作ると仮定した時、APS-Cサイズのセンサーで作ろうと思いますか? 本体が小さくても、レンズシステムが小さくならなければ、結局、持ち歩く荷物は同じなんて事になりますよね。

 APS-Cサイズのセンサーではレンズが大きくなりますし、特徴や画質という面でもFマウントカメラと市場を食い合うかも知れないですね。レンズシステムとボディ、トータルの大きさが変わらなければ、小型化の意味がありません。もし自分が作るならば、Fマウントシステムよりは小さなフォーマットを選ぶでしょう。


半吊子日语,翻译一句,有关EVIL的
--是不是可以说您(后藤)还是非常中意NX100呢。坊间有希望NIKON推出无反光镜可交换镜头相机的呼声。假如NIKON要做的话,有没有想过用APS-C幅面的感光器?机身本体可以做得很小,但镜头无法缩小的话,结果便携性还是和现在产品一样吧。

后藤:用APS-C幅面的感光器的话,镜头会变得很大,特征,画质方面也会和F卡口相机重叠,可能会使得双方的市场相互侵占重合。镜头系统和机身,总体的体积没有变化的话,就失去小型化的意义了。如果自己要做的话(不清楚是NIKON还是后藤自己的假设),应该会选择比F卡口更小的幅面吧。

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查了一下棒子的NX100,nnd还不是用了APS-C的CMOS

[speedlight 编辑于 2010-09-25 20:20]
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原文由 白兔君 在2010-09-25 15:02发表
稍微看了一下,翻一下关于单电的

单电和NEX的出现给レンズ遊び创造了条件(レンズ遊び我理解为玩转接)
尼康的法兰距最长,是最不适合玩转接
尼康是非常严谨的相机公司。对尼康相机和镜头来说没有所谓的“玩”的概念。
如果F卡口镜头不景气,那就有必要向那个方向发展。但,如果F卡口系统正常发展,用户数也增加。新兴 ......

出一台单电怎么那么费劲啊
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误入,见一地未懂文字,遂晕,掩面而逃。
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前回のフォトキナ2008でパナソニックがLUMIX DMC-G1を発表し、レンズ交換式ミラーレスカメラ(ちなみに欧州ではElectrical Viewfinder Interchangable Lensで略してEVIL、あるいは小型のレンズ交換式という意味で単にCompact System、Mirror-less Intetchangable System Cameraなどの呼び名があるそうだが、いずれもまだ定着していない)の歴史の幕が開いた。

 2年を経て、その市場はキヤノンやニコンといった膨大なレンズ資産を持つカメラメーカーも無視できない市場になろうとしている。今後、キヤノンは自社のシステムカメラをどのように進化させていこうとしているのか。ミラーレス機のトレンドに関連した話題を中心に、キヤノンの真栄田雅也常務(デジタルカメラ担当)に話を伺った。


キヤノンの真栄田雅也常務(デジタルカメラ担当)

 その答えは明快なものだった。キヤノンはEFマウントをさらに強化し、システムカメラとしての応用範囲を拡げていくという。ミラーレス機へとシステムカメラの中心軸がブレるのでは?という懸念に対して、EFの強化を行なう事で市場にメッセージを発しようとしている。また、EFマウントではカバーできないニーズに関しては別途、対応していく構えとのことだ。

■ EOS 60Dは動画をかなり意識
--前回はデジタルイメージング事業部長としてフォトキナに参加し、EOS5D Mark IIを主力製品として展示していました。当時と今回のフォトキナを比べ、デジタルカメラ業界全体はどう変化したと感じていますか?

 2008年に比べると、全体にデジタルカメラ産業の勢いが上がっています。フォトキナ直後にあった金融機器からの立ち直りも予想より速く、新興国の伸びが予想以上です。先進国に関しても、各国それぞれの状況は日本を除くと外から見るほど悪くはありません。欧州は深刻な経済危機が叫ばれていますが、デジタルカメラ産業に関しては深刻とは言えません。レンズ交換式カメラ製品は、ミラーレスなどの新しい提案があったことで製品バリエーションが拡がり、製品層の厚みが増しており市場全体が拡大しています。

--確かに出荷台数は経済危機以前のレベルに戻ってきているようですが、金額ベースではどうでしょう。平均売価の低下は著しいように見えます。

 レンズ交換式に関しては、対前年で金額、台数ともに伸びています。コンパクトもワールドワイドでは伸びていますが、先進国だけを見ると平均売価の低下もあって若干のマイナスです。このため、日本で取り組んでいるような、付加価値の高いバリューラインの製品を重視した製品開発を行なっています。日本と米国だけを見ていると、この2つの市場が価格面で競争がもっとも激しいこともあって、単価下落は目立って見えるでしょう。

--新製品のEOS 60Dは、かなり動画撮影機能を強く意識した製品になっていますね。

 EOS 60DはEOS Kiss X4とEOS 7Dの中間の製品として企画しました。発売当初はEOS 7Dと近い市場価格になるかもしれませんが、そのちょうど間くらいになるでしょう。バリアングル液晶モニターも入れ、動画をかなり意識しています。これで動画撮影の自由度は大きく下がりました。

  
9月18日発売のEOS 60D。EOS初のバリアングル液晶モニターを採用した

--動画撮影機能に力を入れるのであれば、ミラーレス機で新たに別のシステムカメラを提案するという手法もありますよね。

 ミラーレス機に関して、私は一貫して小型化のニーズに対応するための手法として、ひとつの方法だと思うと答えてきました。一眼レフカメラユーザーからの改良リストには、いつも上位に小型・軽量化が上がってきます。ミラーの有無は別にして、すべてのカメラにおいて小型化は徹底的に行っていますが、ある種のユーザー層に対しては、まだ要求に応じられていません。そうした小型化の潜在ニーズに一気に応えようとしたのが、今のミラーレス機のシステムだと思います。レンズ交換式である限り、カメラとしてのパフォーマンスを落とさないことが前提ですが、ミラーレス化の可能性もあるとの前提で、技術開発は行なっています。

--商品化の計画はあるのでしょうか?

 キヤノン内部でミラーレス機を作るとするなら、このくらいのパフォーマンスや機能性がなければならな、という一線を考えています。求めているパフォーマンスがクリアできれば商品化の可能性が出てきますが、現時点ではクリアはできていません。

--それはどういう意味でのパフォーマンスでしょう?

 基本的なオートフォーカスの速さ、操作レスポンス、レリーズラグ、EVFの見え味や遅延など、総合的なものです。一眼レフカメラは使っていて快適、快速と感じるのと同じように、気持ちよく使えることが重要だと思います。

■ 年間約10本の新規EFレンズを発売
--もしミラーレス機の開発をするならば、全く新しいシステムをEFとは別に作る事になりますよね。EFマウントはどうなっていくのでしょう?

 キヤノンの基本姿勢は、EFの資産を大切にしていくことです。単に過去の資産として大切にするというのではなく、新しいニーズ、新しい技術に対応して行くことが重要です。現在、あるハリウッドの映画監督がEOSを用いて映画を撮影していますが、当初、一眼レフカメラのシステムに、プロフェッショナルがここまで注目するようになるとは思っていませんでした。動画撮影機能へのEFマウントの拡大は、今まさにスタートしようという状況です。静止画、動画ともによりよいレンズシステムとするため、EFレンズは大幅拡充を開始していきます。

  
フォトキナ2010の前にキヤノンが発表したEF 70-300mm F4-5.6 L IS USM(左)とEF 8-15mm F4 L Fisheye USM

--EFレンズには古い設計のレンズ、単焦点で数が多く捌けるわけではないレンズあります。しかし、一方でそれらはシステムとして必要だからこそ存在しています。大幅拡充というのは、そうしたレンズにも及ぶものなのでしょうか?

 古い設計のレンズはまだ多く残っています。それらをキッチリ最新のデジタルカメラトレンドに対応できるものにリニューアルしていきます。一方で、新しい提案のレンズも発売していきます。両方合わせて年間約10本の新規EFレンズを発売していく計画です。もちろん、単焦点レンズのリニューアルもしていきます。

--FDレンズからEFレンズに変わり、さらに世代を重ねてきて、写りは良くなっていますが、以前ほどの色気がなくなってきたという声もあります。高性能なレンズとはそういうものだ、とも言えますが、リニューアルによってEFレンズはどう変わっていくのでしょう。

 “レンズ交換式カメラ”と言いますが、本質的にはレンズを使うためにカメラを使う、という方が正しいのだろうと思っています。魅力的なレンズというのは、そのレンズを使うために対応するマウントのカメラボディを買う、くらいの魔力を持っていますよね。リニューアルの中では、そうした魅力ある描写のレンズも盛り込めると思っています。

--EFレンジのリニューアル計画では動画対応も進めるのでしょうか。静止画と動画では、AFや絞りの動作など求められるスペックが異なります。たとえばEFレンズの端子部、通信プロトコルなども変更する必要はあるのでは?

 マウントの機能強化手段にはさまざまな方法論がありますが、社内でのディスカッションは進めています。EOSを使った映画撮影などプロフェッショナルニーズが、ここまで高いものだとは正直、想像していませんでしたから、そうしたニーズを取り込めるようEFマウント自身の強化を行っていきます。我々は放送機器事業部でプロ用動画カメラのレンズを手がけていますから、動画用レンズのノウハウはあります。そうしたノウハウをカムコーダや一眼レフ用のレンズにマージしていけば面白い製品ができると思います。

--少なくともレンズとボディの通信プロトコルは拡張しなければ、コントラストAFで高速な駆動は行えません。EFレンズで高速なコントラストAFが行なえる目処はあるのでしょうか?

 コントラストAFに関しては、かなり研究開発が進んでいますから、きっと満足してもらえる性能を出せるようになるでしょう。コントラストAFの改善は、答えがすぐ目の前に見えてきている状況なので、技術的な目処がついた段階で新規開発、あるいはリニューアルするレンズに盛り込んでいきます。

■ 「いわゆるブリッジカメラ」を将来必ず投入
--今年のフォトキナでは、高性能コンパクトカメラがいくつか登場しました。中でも富士フイルムのFinepix X100は高い注目度を集めていますよね。市場シェアを見ると、あまり大きな存在感を示すジャンルではありませんが、キヤノンはこのトレンドをどう見ていますか?

 他社の意図は分かりませんが、一眼レフカメラのラインナップにある隙間をEOS 60Dで埋めたように、いろいろなニーズに対応するように製品ラインを強化するのが基本戦略だと思います。市場での存在感だけで製品を決めるのではなく、上も下も強化するのが基本でしょう。

--一眼レフカメラとコンパクトカメラの間に入る製品として、今はレンズ交換式とレンズ固定式、両方のカメラが提案されていますよね。この分野にキヤノンは製品を投入する計画はありますか?

 その間に入る、いわゆるブリッジカメラと呼ばれる製品は、より充実した製品に仕上げて将来必ず投入します。100年のカメラの歴史の中で、まだデジタルは10年ですから、まだまだ新しい可能性が残っていると思います。従来、ブリッジカメラと呼ばれる製品は、どれも大きな成功を収めてきませんでした。しかし、デジタルではセンサーの違いなどもありますから、そこには新しい可能性がきっと潜んでいます。

--キヤノンの考えているブリッジカメラは、レンズ交換式になると思いますか? EFの強化についてお話しいただきましたが、EFのフォーマットではレンズの小型化には限界もあるでしょう。ブリッジカメラをレンズ交換式にするには、新しいレンズシステムの構築は必須ではありませんか?

 新しい交換レンズシステムを構築する計画はありません。交換レンズに関しては、新しいガラス材料なども研究していて、小型・軽量化にも対応していけると考えています。超望遠系レンズのリニューアルで大幅な軽量化を果たしたばかりですが、新しい素材を含めた最新の設計を行なう事で、コンパクト化にも対応できると思います。

--交換レンズシステムに関しては、まずはEFマウントのプラットフォーム強化が優先ということですね?

 EFマウントのシステムが、我々が思っていた以上に多くのポテンシャルを持っており、多くの可能性を秘めていることがわかってきました。従って、当面はEFマウントの強化によってユーザーに応えていきます。

--ところで、これだけ動画撮影に熱心でレンズシステムも動画対応を進めるのであれば、動画撮影向きのボディ開発という可能性も出てくるように思えますが……

 ムービー側に振った製品は考えたいですね。映画撮影用ボディなども前向きに検討してみたいと思っています。

--小型化のニーズを捉えるならば、EOS-1DをEOS 5Dくらいにコンパクト化したバリエーションもあってよいように思います。

 それに関してはノーコメント。でも、個人的にはやりたいですね。小型化ニーズはコンシューマ向け製品だけでなく、プロフェッショナル向けの製品でも同様にあります。1Dのサイズは、それが必要だからこそあのサイズなのですが、何か方法がないかは検討したい。開発現場では1Dのコンパクト化に関しても頑張っていますよ。

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稍微看了一下,翻一下关于单电的

单电和NEX的出现给レンズ遊び创造了条件(レンズ遊び我理解为玩转接)
尼康的法兰距最长,是最不适合玩转接
尼康是非常严谨的相机公司。对尼康相机和镜头来说没有所谓的“玩”的概念。
如果F卡口镜头不景气,那就有必要向那个方向发展。但,如果F卡口系统正常发展,用户数也增加。新兴市场国家的单反市场发展能保持F卡口系统的成长,就没有必要见异思迁。只要用户在增加,做好F卡口就行了。
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google翻译看了一遍英文,又看了一遍中文,没有爆炸性消息,nikon总是那么稳健。
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原文由 禅心悟道 在2010-09-25 10:46发表
能看懂,但这也太长了,翻译又没稿费,慢慢来。

自己感兴趣的段落就行
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能看懂,但这也太长了,翻译又没稿费,慢慢来。
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这老头对NX100最感兴趣……
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